思った位以上にお金を使い過ぎてしまってキャッシュが足りない。週末に旅行にいくことになったから急遽現金が必要…。
上記のような理由で、フィリピンの銀行ATMから現地通貨を引きださなければいけない場合もあるでしょう。
でも、海外の銀行ATMですから使い勝手が分からなくて不安ですよね…。
そんなあなたのために、このページでは、フィリピンの銀行ATMを使って安全にお金を引き出すための操作方法をまとめています。
フィリピンにはたくさんの銀行がありますが、その中でも特にメジャーなBDOとBPIのふたつの銀行ATMに絞りました。
これさえ読めば、フィリピンのATMの使い方はマスターできます。
またお金を引き出すうえでの注意点や問題が起きたときの対処法も書かれていますので不安もだいぶ軽減されるはずです。
BDOのATMを使う場合
BDO(Bank De Oro)は、フィリピンで最大の銀行です。市内のいたるところにATMがありますので利用するのも便利です。
ここからはBDOのATMの使い方を写真と合わせて解説していきます。
① ATMにカードを挿入する
まずは、ATMに国際対応のクレジットカードかデイビットカードを入れましょう。
直後にカードの読み込みが行われます。
② 対応言語は、「ENGLISH(英語)」を選択
カードの読み込みが完了すると、対応言語の選択画面に切り替わり英語か中国語の選択市が表示されますので「English(英語)」を選びましょう。(中国語が分かる場合は、もちろん中国語で問題ありません。)
③ Withdraw(引き出し)を選択
次に、「Balance Inquiry(残高照会)」、「Withdraw(引き出し)」、「Cancel transaction(取引の中断)」の3つの選択肢が出てきますので「Withdraw(引き出し)」を選択しましょう。
④ Saving(貯蓄)かCredit Card(クレジット)を選択
「Withdraw(引き出し)」を選択すると「Saving(貯蓄)」、「Checking(チェック)」、「Credit Card(クレジット)」の3つの選択肢が出てきます。
「Checking(チェック)」を使う方はほとんどいないはずなのでカードに合わせて「Saving(貯蓄)」か「Credit Card(クレジット)」を選択しましょう。
⑤ 手数料に関する承諾画面
次に手数料に関する承諾画面に移ります。
フィリピンでは、海外のクレジットカードやデイビットカードを使用したお金の引き落としに250ペソ(約550円=1ペソ2.2円計算)ほどの現地銀行の手数料が掛かります。
YES(はい)を選択してください。NO(いいえ)を選択すると取引は中止されます。
⑥ 金額を指定
次に金額を指定するページに切り替わります。
「500ペソ」「1,000ペソ」「2,000ペソ」「3,000ペソ」「5,000ペソ」「6,000ペソ」「8,000ペソ」「10,000ペソ」選択肢が出てきますのでご希望の額を選択します。
「Other Amount(その他の金額)」を選択するとご自身の希望する金額を入力形式で選択できます。
⑦ 暗証番号を入力
最後に暗証番号を入力する画面に切り替わりますので、ご自身で指定した暗証番号(英語でPIN-Personal Identification Numberの略-といいます)4桁を入力します。
入力は、ATMの画面下にあるキーパットを使用します。
暗証番号を入力して、右下の緑の印のついたENTERボタンを押しましょう。
⑧ 取引完了
暗証番号に間違いがなく取引が正常に行われれば、レシートとお金が出てきます。
PBIのATMを使う場合
続いて、BDOの次に大きな銀行であるBPI(Bunk of the Philippine Islands)のATMの使い方を解説します。
① ATMにカードを挿入する
まずは、ATMに国際対応のクレジットカードかデイビットカード、国際キャッシュカードを入れましょう。
② 金額指定
左側に「1,000ペソ」「2,000ペソ」「5,000ペソ」「10,000ペソ」の金額指定の選択肢がでできます。BDOに比べると金額の選択肢が少ないですね。
もし上記の金額意外(例えば3000ペソを引き出したい)場合には、画面の右側に「INQUIRY(残高照会)」「ENTER WITHDRAW AMOUNT(引き出し金額入力)」「OTHER SERVICE(その他のサービス)」という選択肢がありますので、その中から「ENTER WITHDRAW AMOUNT(引き出し金額入力)」を選択すると金額を指定できます(上限10,000ペソまで)。
③ 手数料に関する承諾画面
取引手数料(250ペソ)に関する承諾画面に移ります。
画面右下に「YES(はい)」か「NO(いいえ)」の選択肢が出てくるので「YES」を選択しましょう。「NO」を選択すると取引は中断されます。
④ 暗証番号入力
暗証番号を入力する画面に切り替わりますので、4桁の暗証番号を入力します。
入力には、画面の下にあるキーパッドを使います。
暗証番号の入力が終わったらENTERキーを押しましょう。
⑤ SAVING(貯蓄)かCREDIT(クレジット)を選択
暗証番号の入力が終わると、引き出しに使う方法の選択画面に移動します。
BDOではこのプロセスが最初のほうに来ましたがBPIは最後に来るんですね。
「CURRENT(当座預金)」「SAVING(普通預金)」「CREDIT(クレジットカード)」「PREPAID(プリペイド)」の4つの選択肢が出てきますので国際キャッシュカードやデイビットカードの場合は「SAVING(普通預金)」、クレジットカードの場合は「CREDIT(クレジットカード)」を選んでください。
⑥ 取引完了
暗証番号に問題がなく手続きが完了すればATMからレシートとお金が出てきます。
ATMの引き出し限度額について
フィリピンの銀行ATMには引き出し限度額があり、1回取引で10,000ペソまでしか引き出すことができません。
もし、10,000ペソ以上の引き出しが必要な場合は2回以上の取引が必要になります。
手数料もその分余計にかかります。
カードに関して注意点
暗証番号を忘れずに
カードの暗証番号は、忘れないようにしましょう。
いざという時のために、他人には分からない方法でメモを取っておくのがおすすめです。
何回か間違えるとロックが掛かってしまい利用できなくなってしまうことがあるので要注意です。
利用可能設定や限度額の設定をチェック
カード会社によっては、予め利用可能設定や限度額を設定しておかないとキャッシングが行えないものもありますので注意しましょう。
設定は、オンラインで簡単にできるものがほとんどです。
またカード残高や取引の記録などを随時チェックできるようにオンラインと連動したサービスを行っているカード会社を選ぶのもおすすめです。
ATMでトラブルがあった場合の対処法
ごく稀にですが「ATMからカードが出てこない」「取引完了の表示が出ているのにATMからお金が出てこない」などのトラブルが発生することがあります。
その場合、すぐにATMを使った銀行の窓口にいき事情を説明し、対応をお願いしてください。
ドア付近に立つ警備員または銀行スタッフに「Excuse me, I have used ATM but my card isn’t coming out. Could you help me?(すみません、ATMを使ったのですがカードが出てこないんです。助けてもらえますか?)」と伝えましょう。
もし銀行の営業時間外や休みの日にトラブルが起きた場合は、まず日本のカード会社の利用停止手続きを済ませましょう(万が一の不正利用を防ぐため)。
そして、週明けにすぐにATMを使った銀行の窓口に行き事情を説明しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
銀行ATMから現地通貨でお金を引き出す方法がお分かりいただけたと思います。
クレジットカードやデイビットカード、国際キャッシュカードを使用する際の注意点もしっかり確認しておきましょう。
特にATMでカードが出てこないなどのトラブルがあった際はパニックになってしまいがちですが、お金にかかわることですので冷静な対処が必要です。
もし英語がまだうまく話せない方は、英語が堪能な知人や語学学校のスタッフに同行してもらうことをお勧めします。