比較級は、形容詞や副詞を使って、ヒトやモノの性質や状態を比較する文法テクニックです。
もしかしたら、中学生のころに「fast-faster-fastest」など形容詞や副詞の変化の練習を声を出して行った記憶が蘇るかもしれませんね。
比較のテクニック実践の英会話で使いこなせている学生は少ないです。
そこで今回は、比較のテクニックである比較級、最上級、同格をひとつずつシンプルに説明していこうと思います。
比較級
比較級は、1つの対象を2つ以上のものと比較する際に使えるテクニックです。
例文①:Jack is taller than I.(ジャックは、僕より背が高い。)
例文②:James runs faster than Jack.(ジェームスは、ジャックより速く走れます。)
例文③:I think English is much more difficult than math.(英語は数学より難しいと思う。)
上記のように比較級は、「形容詞・副詞の比較級+than+S(+V以下の省略)」という文の形で作ることが出来ます。
例文①は、形容詞を使って比較したパターン、例文②は副詞、例文③はmoreという比較級に使われる語彙を形容詞において使用するパターンです。
また、例文③のように比較級のまえにmuchをつけることで「とても/ひときわ」といった強調の表現をすることも可能です。
最上級
最上級は、「~の中でも一番…」という比較の表現をしたいときに使える英文法テクニックです。
例文①:Jack is tallest man in this class.(ジャックは、クラスの中で一番背が高い)
例文②:Jim runs fastest of five.(5人の中でジムが一番足が速いです。)
例文③:Emma is the most beautiful woman in this company.(エマはこの会社のなかで
上記のように最上級は、「the+形容詞・副詞の最上級+in・of…」という文の形で作ることが出来ます。
例文①は、形容詞を使って最上級の比較をしたパターン、例文②は副詞、例文③はmostという比較級に使われる語彙を形容詞において使用するパターンです。
Inとofの使い分けに関しては、不特定多数のグループを比較する際はinを特定の複数のヒト・モノと比較する際はofを使います。
また、「he is the second tallest man is this class.(彼はこのクラスの中で2番目に背が高い。)」のように、最上級の形容詞(副詞)またはmoreのまえにsecond(2番目)、third(3番目)を付けることによって「2番目に…」という文章を作ることもできます。
比較級・最上級のつくり方
次は比較級と最上級の作り方について解説していきます。
比較級を作る際、形容詞(副詞)の末尾に-erを付けるか、形容詞(副詞)の前にmoreを付ける方法があります。
最上級の場合は、形容詞(副詞)の末尾に-esrtを付けるか、形容詞(副詞)の前にmostを付ける方法があります。
Tall(高い)、quick(素早く)、easy(簡単な)のように比較級に入る形容詞(副詞)が短い語彙の場合は、末尾に-er(比較級)または-est(最上級)を付けます。
Difficult(難しい)、important(重要な)のように長い語彙の場合は、形容詞(副詞)の前にmore(比較級)またはmost(最上級)を付けます。
変化の仕方も複数
全てがtallerのようにシンプルに規則的な変化をすればいいのですが、残念ながらそうはいきません。
形容詞(副詞)の末尾にくるアルファベットによって変化の仕方が変わるものがあります。
例えば、niceのように末尾がeで終わる語彙の場合、nicerと末尾のeとerを重ねて変換します。easyのように末尾がyで終わる場合は、easierと末尾のyをiに変換し、Hotのように末尾が子音のみで終わっている単語はtをもう一つ加えてhotterという形に返還にします。
また、「bad-worse-worst」などのように全く違う形に変るものもあります。
この辺は、理屈で理解しようとするよりも形容詞の変化の一覧を見て覚えるのが一番手っ取り早いです。
疑問文の作り方
比較の疑問文の作り方は、下記の例文のようにシンプルです。また、疑問詞のwho/whichと組み合わせてもを使っても疑問文を作るパターンもあります。
例文①:Is this apple bigger than that one?(こっちのりんごのほうが向こうのより大きい?)
例文②:Is this most expensive food in this restaurant?(これがこのレストランで一番高い料理ですか?)
例文③:Who runs faster, Jack or Jim?(ジャックとジムはどちらのほうが足が速い?)
例文④:Which is the most difficult question of five?(5つの中で一番難しい問題はどれ?)
同格
最後に同格の表現です。
同格は、比較する対象の状態などが同じであることを表すときに使える文法テクニックです。
例文①:Jack is as tall as Jimmy.(ジャックとジミーは同じぐらいの背丈だ。)
例文②:Jack runs as fast as Jimmy.(ジャックとジミーは同じぐらいの足の速さだ。)
例文③:Jack eats two times as many as I.( ジャックは僕の二倍の量を食べる。)
上記のように最上級は、「as+形容詞(副詞)の言及 +as~」という文の形で作ることが出来ます。
例文①は、形容詞を使った同格のパターン、例文②は副詞を使ったパターンです。
また例文③のように「~times +as+形容詞(副詞)の原級+as~」で「~の倍」という表現を作ることもできます。
まとめ
いかがでしたか?
形容詞の使い方がより明確になったと思います。
比較には、比較級、最上級、同格の3つのパターンがあることを学びました。
比較級を作る際、形容詞(副詞)の末尾に-erを付けるか、形容詞(副詞)の前にmoreを、最上級の場合は、形容詞(副詞)の末尾に-esrtを付けるか、形容詞(副詞)の前にmostを付けます。
同格の場合は、「as+形容詞(副詞)の言及 +as~」という文の形を用いるのでした。
比較級は、形容詞、副詞の変化などややこしい点もありますが、そこをクリアしてしまえばいたってシンプルに理解できるはずです。
英会話でもたくさん使うテクニックですから使えますのでしっかり覚えましょう。