フィリピンの医療事情

海外旅行や留学に行った後、現地で病気になったらと思うと心配ですよね。

海外では予期せぬこともたくさん起こりますから、緊急時に適切な対応ができるように現地の医療事情についても知っておきたいところです。

そこで、こちらのページでは、フィリピンの医療事情についてまとめていきます。

医療現場の現状や現地で掛かる可能性のある病気、そして病院のリストなどを掲載していますのでいざという時に役に立つはずです。

フィリピンの医療現場の現状

バギオの病院の病室

フィリピンの医療現場の環境は、地域によって大きな差があります。

僕たちが紹介している留学エリアで言うとマニラ、クラーク、セブなどの都市部は、施設が綺麗で近代的な設備を備えた総合病院があります。

バギオの場合は、施設は綺麗な病院もありますが、設備や医療環境はは都市部と比ると劣ります。

風邪や腹痛などの病気であれば、問題なく治療は可能ですが、重い病気にかかった場合は日本に帰国しての治療も検討しなければなりません。

フィリピンでかかりやすい病気

体温計

以下に、フィリピンで掛かりやすい病気を挙げていきます。

風邪

風邪は、かなり多くの旅行者や留学生が掛かる病気といえます。特に寒暖差が激しい11月~2月の乾季に風邪をひく人は多いです。

風邪は、英語で「Cold(コールド)」といいます。

症状としては、鼻水、咳、熱などがあります。腹痛と併発する人もいます。

大体は診断を受けて、薬を処方されておわりですが、症状がひどい場合は、点滴などの処置を施すこともあります。

軽度の腹痛

軽度の腹痛も多くの旅行者や留学生が掛かる病気の一つです。

腹痛は、英語で「stomach ache(ストマック エイク)」もしくは「abdominal pain(アブドミナル ペイン」と言います。

痛みにもいくつかの種類があります、例えば、刺すように痛い(stabbing pain)、チクチク痛む(pricking pain)、鈍痛がする(dull pain)など適切な症状を伝えるようにしましょう。

症状としては、身体はきつくないですが下痢が続くということが多いです。

ちなみに、下痢は「diarrhea(ダイアリア)」もしくは「Water po po(ウォータープープ)」と言います。

環境の変化によるストレス、もしくは食べ物が合わずにおなかを壊す場合もあるようです。

市販の薬で良くなる場合も多いですが、もしあまりにも症状が長引く場合は医者に行くほうが良いでしょう。

軽度の腹痛の場合、医師が診断の後下痢止めや抗生物質を処方してくれます。

インフルエンザ

インフルエンザもかかりやすい病気の一つです。悪寒が走るほど寒気がしたり、急な高熱に見舞われた場合はインフルエンザである可能性が高いです。

英語ではインフルエンザとは言わずにFul(フル)といいます。

バギオの病院では、インフルエンザの薬はなく、熱が上がるのを防ぐ薬や関節の痛みを止める薬が処方され自宅療養を促されるケースが多いです。

症状がひどい場合は、点滴などの処置を施すこともあります。

食中毒

食中毒に感染する方もいます。食中毒は、特に細菌が繁殖しやすい6月から10月の雨期の時期に多いです。

感染経路としては、生野菜、外食先のレストランのサービスウォーター(無料で出される水)屋台で売っている食べ物がなどが多いです。

症状は、腹痛や吐き気に加え、ひどい時では発熱が伴う場合もあります。

多くの場合、抗生物質と下痢止めなどが処方され、1週間以内に症状は緩和されます。

食中毒は英語で、「Food Poisoning(フード・ポイズニング)」といいます。

ただし同じ腹痛でも「Viral infection(細菌性赤痢)」「Ameba infection(アメーバ赤痢)」、「A型肝炎や腸チフスなどの可能性もあり、入院を勧められることもあります。

事例は少ないが可能性はある病気

次に、事例はそこまで多くないけれど掛かる可能性がある病気について紹介していきます。

特に蚊を媒介にして感染する病気が多いのが特徴です。

デング熱

デング熱は、デンぐウイルスをもったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染する病気で最近バギオで流行している感染症の一つです。

デング熱は、英語で「Denge Fever(デンゲ・フィーバー)」といいます。

特に蚊が繁殖しやすい雨季の時期に流行しますので、6月から10月の雨季の時期にバギオに渡航する人は十分に注意しましょう。

急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。

通常、発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期に出現しますが、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、最悪死に至ることもありますので入院し適切な治療を受けることをお勧めします。

日本脳炎

コガタアカイエカ(蚊)を介して感染する病気です。潜伏期間は、7~10日間後で、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状が出始めます。

英語では「Japanese encephalitis(ジャパニーズ・エンセファライディス)」と言います。

例え、コガタアカイエカに刺されても全ての人が日本脳炎を発症するわけではありません。ほとんどの人は症状がなく、気がつかない程度ですんでしまいます。

しかし、100~1,000人に1人程度は、脳炎を発症します。

発症すると死亡率は約20~40%で、命をとりとめても、多くの人が神経の後遺症(脳の障害)を残す病気です。

コガタアカイエカは、昼間は水田や雑草の茂みに多く生息し、夜に活発に活動します。

そのため夜にそういった場所に近づかない、もしくは虫よけスプレーや長そで長ズボンを着用するなどして対処しましょう。

ワクチンがあるので予めワクチンを接種してもらうのもいいでしょう。

ジカ熱

ジカ熱は、ネッタイシマカ、もしくはヒトスジシマカによって媒介されるウイルス感染症です。

英語では「Zika fever(ジカ・フィーバー)」と言います。

潜伏期患は、2~13日間で、例え刺されても、8割の人は何の症状も出ずに済むようですが、感染すると発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、腹痛、嘔吐、下痢、便秘などデング熱に類似する症状が出ます。

妊娠中の女性がジカウイルスに感染すると胎児や新生児が小頭症にかかる可能性があるので、妊婦さんはジカ熱の可能性がある国への渡航は控えるようにしましょう。

ワクチンはないので、薬による予防は難しいため、虫よけスプレーや長そで長ズボンを着用など蚊に刺されない対策を取るようにしましょう。

マラリア

マラリアは、ハマダラカに媒介されて人に感染する病気です。

英語でも同じ「Malaria(マラリア)」と言います。

潜伏期間は、感染後10~30日で、発病すると発熱(38.0℃以上)、倦怠感といったインフルエンザの様な症状がでます。

マラリアには、三日熱、四日熱、卵形、熱帯型の4修理があり、三日熱、四日熱、卵形は命にかかわる状態にはなりません。

一方で、熱帯熱マラリアは腎臓や脳の障害を併発し、重症化することがあります。熱帯や亜熱帯地域では年間3億人近くの人が感染し、約50万人以上が死亡している危険な病気です。

ワクチンはなく、蚊に刺されないようにすることだけが予防策です。都市部やバギオでは感染の可能性は低いですが念のため覚えておきましょう。

狂犬病

3匹の子犬

狂犬病は、狂犬病ウイルスを持ったイヌ、ネコおよびコウモリなどの野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からウイルスが侵入することで感染します。

狂犬病は英語で「Rabies(レイビース)」と言います。

症状は、初期段階として、発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、疲労感といった風邪のような症状ではじまり、咬まれた部位の痛みや知覚異常を伴うよにんあります。

興奮や不安状態、錯乱・幻覚、攻撃的状態、水を怖がるなどの脳炎症状を呈し、最終的には昏睡から呼吸停止で死亡します。

発病すると治療方法がなく、神経症状を示してほぼ100%死亡する極めて危険なウイルス性の感染症です。毎年世界中で5万5千人の患者が死亡しています。

狂犬病には、にワクチン接種が極めて効果的です。

予防には感染前の予防接種と感染動物に噛まれた後の2つがあります。狂犬病は、潜伏期間が1~3ヶ月と長いため長いため、咬傷後、傷口を丁寧に洗浄し、ワクチンを接種することで発病を十分防ぐことが出来ます。

上記のように予め予防接種をすることも予防策として有効ですが、フィリピンでは極力動物に触れないように心がけたほうが無難でしょう。

医療現場の強い味方!ジャパニーズヘルプデスク

現地で急に病気になっても、英語があまり話せないから病院で医師にしっかりと病状が伝えられるか心配という人もいるでしょう。

そんな時に強い味方となってくれるのが、ジャパニーズヘルプデスクです。

ジャパニーズヘルプデスクは、フィリピン、インド、メキシコ、カンボジアを拠点に、現地の指定病院でのメディカルサポートを行っている会社です。

具体的には、専門医の予約、病院での通訳、キャッシュレス手配、処方箋の日本語訳等の対応などを行ってくれます。

僕たちが紹介する留学エリアでは以下の病院でジャパニーズヘルプデスクのサポートが受けられます。

マニラの病院

  • Makati Medical Center
  • St.Luke’s Medical Center
  • Asian Hospital and Medical Center
  • マニラ日本人会診療所
  • マカティジャパニーズヘルプデスククリニック

クラーク&アンヘレスの病院

  • The Medical City Clark
  • AUF Medical Center

セブの病院

  • Cebu Doctors’ University Hospital
  • Cebu chong hua mandaue hospital
  • UC Medical Center
  • Mactan Doctor’s Hospital Inc.

参考ページ:フィリピンの病院|ジャパニーズヘルプデスク

残念ながらバギオにはジャパニーズヘルプデスクが入っている病院がありません。

そのため、語学学校のスタッフに病院への付き添いを頼みましょう。

また費キャッシュレスでの診断もできないので、診断料を現地で一度払い、日本に戻った後に保険会社に診断書などを提出して保険料をキャッシュバックしてもらうという形をとることになります。

キャッシュバック受けるには医師の診断書が必要です。診断書は英語で「Medical Certificate(メディカル・サーティフィケイト)」といいます。

お医者さんの診断を受ける際に必ず「Could you give me medical certificate, please?(診断書を書いて頂けますか?)」と依頼するようにしましょう。

海外旅行保険への加入をおすすめ

ドキュメントに記入する医者

海外旅行や留学中は思わぬ怪我や病気にかかることもあるので、渡航者の方には海外旅行保険への加入を強くおすすめいたします。

海外旅行保険には主に次の2つのタイプがあります。

保険会社の海外旅行保険

保険会社が販売している海外旅行保険サービスです。

補償内容はサービスによって大きく異なりますが傷害死亡・後遺障害、疾病死亡、治療費、救援者費用、携行品損害など最低限必要かつ重要な項目の補償が充実している場合が多いです。

また、数日から1年単位の長期の補償まで対応してる幅広い商品があるのも強みでしょう。

以前まで海外旅行保険は高額なものが多かったですが、最近では、T@bihoのようなネットで安く海外旅行保険の申し込みができるサービスも増えてきました。

参考サイト:海外旅行保険t@bihoたびほ

クレジットカード付帯の海外旅行保険

クレジットカードに付帯している海外旅行保険もあります。

こちらの保険は加入費用がかかりません。しかし、その分、補償内容が選べなかったり、補償内容も最低限のものにとどまる場合が多いです。

保険会社の提供しているものと、クレジットカード付帯のもの、どちらも一長一短ありますので、留学期間や補償内容の好みによって適切な海外旅行保険は変わってきます。

下記の記事でメリット・デメリットなどもまとめていますので、読んでみて下さい。

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海外旅行保険

まとめ

いかがでしたか?

フィリピンの医療事情がお分かりいただけたと思います。

フィリピンの病院のシステムは日本とは大きく異なるので最初に行ったときは驚く方も多いです。

でも、ジャパニーズヘルプデスクのような強力な助っ人がいることが分かるとより安心できますよね。

また、フィリピンでかかる可能性のある病気についても細かく解説しました。

中には予防接種で大幅に危険性を回避できるものもありますので、万が一に備えて渡航前の予防接種も検討に入れておくといいでしょう。

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