関係詞は、名詞を後ろから修飾する働きをします。
中学3年で学ぶ英文法ですが、この辺りから恐らく多くの学生にとって英語の授業が混乱の極みになってきたことでしょう。
関係詞には、関係代名詞も関係副詞の2種類があります。
この2種類は、使い方が分かれば日常会話でもめちゃくちゃ使える文法テクニックですからしっかりマスターしたいところ。
こちらの記事でひとつずつ分かりやすく解説していきますので、一緒に学んでいきましょう。
関係代名詞
関係代名詞には、大きく分けて以下の4つの活用法があります。
主格(who / which / what)
例文①:I know the man who is wearing black shirts.(黒私は黒いシャツを着ている男を知っています。)
例文②:Look at the car which is parked in front of post office.(郵便局の前に泊まっている車を見て。)
上記の例文ように関係代名詞の主格は、名詞(ヒトやモノ)をより細かく説明する役割を果たします。この修飾される名詞のことを先行詞といいます。
例文①で使われている関係代名詞のwhoは修飾する先行詞がヒトとき、例文②の関係代名詞のwhichは修飾する先行詞がモノときに使います。
文の形は「先行詞+who/which/that +V」となります。
どういう時に関係代名詞の主格を使うのかと疑問に思った方は、文を分解してみるとイメージしやすくなります。
例文①は、I know the man(私は男を知っている)とHe is wearing black shirts.(黒いシャツを着ている。)という二つにに、例文②は、Look at the car(車を見て)とit is parked in front of post office.(郵便局の前に泊まっている)の二つにわけることが可能です。
でも、ふたつは同じ人物や同じモノのことを話しているので二回言うのはくどいですよね。
関係代名詞をつかうとそういった文を繋げてシンプルにできます。
ちなみにthatは、ヒトやモノどちらにも使える万能型ですが、会話ではきちんとwhoやwhichを使うことが多いです。
所有格(whose)
例文①:I have a friend whose name is Jack.(ジャックという名前の友達がいます。)
例文②:There is a car which bumper is broken.(バンバーの壊れた車があります。)
関係代名詞の所有格はwhoseを使って名詞を修飾しヒトやモノを詳細を説明します。「~の」という訳をされます。
文の形は、「先行詞+whose+名詞+V」となり、関係代名詞のあとに名詞が来ることが特徴です。
目的格(whom / which / that)
例文①:Do you remember the man whom we met in the bar last night?(昨日バーで合った男を覚えてるか?)
例文②:The art book which I bought in London is nice.(私がロンドンで買ったアートの本はすごくいい。)
関係代名詞の目的格は「先行詞+whom/which/that +S+V」のように関係代名詞のあとに主語(S)+動詞(V)が続くことが特徴です。
なぜ、そうなるかというと目的格が繋いでいる対象は、直後の名詞ではなくて後に続く文中の目的語だからです。
例えば例題①の文を二つに分けると、the man(男)とwe met (him) in the bar last night.(私たちは彼に昨夜会った)という形になります。
つまりthe man(男)というのは、目的語に来ているhimとイコールです。
そのため、whomで文をつないだ時に後に主語(S)と動詞(V)が続き
主格や目的格のように主語や目的語の代わりに関係代名詞を用いて、後に続く文から主語や目的語を取り除いた分を不完全文と呼びます。
関係副詞
関係副詞はwhere(どこ)、when(いつ)、why(なぜ)という語彙を使って「場所」や「時」、「理由」を修飾し、さらに細かい説明を加えることを可能にします。
例文①:I know the place where you met Jack.(あなたがジャックと会った場所を知っています。)
例文②:Do you remember the time when you had a lunch? (いつ昼食を食べたか覚えてるかい?)
例文③:I don’t understand the reason why you say it to me.(なぜあなたがそんなこと言うのか理解できない。)
関係副詞の場合、直前の先行詞はthe place(場所)、the time(時)、the reason(理由)などと決まっています。
文の形は「先行詞+where /when/why +S+V」となります。
注意すべきは、関係副詞の後に続く文章が何も省略されていない完全文になっているということです。
関係代名詞は主語や目的語が省略された不完全文でしたが、関係副詞は後に続く文が完全文でなければいけません。
また、関係副詞の場合、分かり切っているthe place(場所)、the time(時)、the reason(理由)などは省略することも可能です。
英会話で使う際は省略してしまったほうがシンプルでいいかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
関係詞の関係代名詞と関係副詞の特徴と使い方が理解できたと思います。
簡単におさらいをすると、関係代名詞は名詞を後ろから修飾する文法テクニックで次の3つの働きかたができるということを学びました。
主格:「先行詞+who/which/that +V」
所有格:「先行詞+whose+名詞+V」
目的格:「先行詞+whom/which/that +S+V」
関係代名詞の後ろに続く文は、主語や目的語が省略された不完全文でした。
関係副詞は、場所、時、理由などの先行詞を後ろから修飾できる文法テクニックで「先行詞+where /when/why +S+V」という形で文が作れました。
もし先行詞が分かり切っているthe place(場所)、the time(時)、the reason(理由)などの時はそれは省略してもいいのでしたね。
また、関係代名詞と違って、関係副詞の後に続く文は省略のない完全文になるというルールも覚えておきましょう。
少し複雑だったかもしれませんが、こちらも例文にたくさん触れて文章を作ることに慣れていけばすぐに使いこなせるようになるので頑張りましょう。