フィリピンの大学に留学するためには、大学が指定する必要書類を提出しないと入学を認めてもらえません。
ただ、提出書類に関する正確な情報が少ない上に、手続きが複雑なこともあって、個人で必要書類をまとめるのはかなり難しいのが現状です。
そこでこちらのページでは、フィリピンの大学留学に必要な書類についてまとめました。
必要書類は、大学によって若干異なりますので、ほぼ確実に提出が必要な書類と大学によって提出を求められる可能性のある書類の二つに分けて説明していきます。
確実に必要な書類
以下に、確実に提出を求められる書類をまとめています。
戸籍謄本(英訳)
フィリピンの大学進学で必ず提出を求められるBirth Certificate(出生証明)と呼ばれる書類ですが、こちらは日本でいう戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)のことを指します。
この戸籍謄本の日本語原本と英訳版の二つをセットにして提出する必要があります。
戸籍謄本は、本籍地のある市区町村役場で取得することができますが、残念ながら英訳まではしてくれません。
そのため戸籍謄本の英訳は、自分で行う必要があります。
しかし、自分で行うと間違えるリスクが増えたり、余計な労力もかかりますので、当社のような専門エージェントのサポートを受けるのが無難です。
高校の成績証明書(英訳)
高校の成績証明書の英訳も提出する必要があります。
高校の成績証明書の英訳は、卒業した高校に申請すれば英訳まで含めて行ってくれます。詳しい手続きの流れや料金などは、卒業された高校に電話で確認してみて下さい。
高校の卒業証明書(英訳)
高校の卒業証明書の英訳も提出する必要があります。こちらも成績証明書同様、卒業した高校に申請すれば英訳まで含めて行ってくれます。
英訳された高校の成績証明書や卒業証明書の発行には2週間ほどかかることがあります。
留学日が迫ってからだと間に合わない可能性もありますので早めに手続きを済ませるようにしましょう。
大学によって提出を求められる書類
次に大学よって提出を求められる可能性のある書類をまとめています。
大学の成績証明書(英訳)
編入を希望する場合に必要となります。
大学の成績証明書を編入希望の大学に提出し、単位を認めてもらえるかを審議してもらう必要があるためです。
編入の可否に関しては大学ごとに審査基準が大きく異なります。受け入れる大学の裁量に大きく依存するためため、編入を確実にできるかは分かりません。
高校からの推薦状
大学によっては、Good Moral Certificateという日本でいう推薦状のような書類の提出を求められる場合があります。
推薦者は卒業した高校の校長先生である場合が多いです。
銀行口座の残高証明
学費を払える財務基盤があるかどうかを確認するために銀行口座の残高証明(通帳のコピー)の提出を求められる場合があります。
ただし、日本人学生の場合は、提出を免除される場合が多いです。
無犯罪証明書
無犯罪証明書は、基本的にフィリピン国内で取得する場合が多いですが、大学によっては日本での取得を要請してくるところもあります。
ただし、日本の警察書では大学の入学許可証がないと無犯罪証明書を発行してくれない場合があります。
健康診断書
こちらも基本的にフィリピン国内で取得する場合が多いですが、大学によっては日本での取得を要請してくるところもあります。
ほとんどの場合は、大学の指定する病院で健康診断を受け、それを管轄区内の免疫局(Quarantine Office)に持っていって、入学に支障のないコンディションであることを証明する認証を受けるというプロセスを経ます。
全ての書類をまとめてレッドリボン認証を取得
提出書類が揃ったら、その書類にレッドリボン認証を取得する必要があります。ここからは、レッドリボンの取得の流れについて解説します。
レッドリボン認証って何?
フィリピン大使館(または領事館)に持っていきレッドリボン認証を取得する必要があります。
レッドリボン認証を受けることで、大学に提出する外国公文書は、正真正銘、嘘偽りのないものであることを公的に証明することが可能になります。
大学は、提出書類にはこの認証がないと学生ビザなどの手続きができないため入学を許可してくれないのです。
まずは公証人役場に行こう
レッドリボンを取得するためには、事前に公証印、法務局印、外務省印の3つを取得する必要があります。
その3つを取得できる場所が、公証人役場という機関になります。
公証人(こうしょうにん)とは、ある事実の存在、もしくは契約等の法律行為の適法性等について、公権力を根拠に証明・認証する者のことである。日本においては公証人法に基づき、法務大臣が任命する公務員である。(Wikipediaより引用)
上記3つの印鑑をもらうことで、日本政府の承認のもと書類の英訳が正しく、提出書類にうそ偽りがないことを公的に証明することができるようになります。
この3つの証明印がないと、フィリピン大使館(領事館)は、書類が日本政府からの公的な認証を受けていないと判断し、書類へのレッドリボン認証を受け付けてくれません。
なお公証人役場は地方ではなく、東京都か大阪府の管轄内で申請をすることをおすすめします。
なぜおすすめかと言うと、東京都内か大阪府内の管轄公証人であれば公証印、法務局印、外務省印を一括で手配することができるからです。
地方の公証人だと、公証印、法務局印、外務省印をそれぞれ別の部署で取得する必要があるのでとても時間と手間がかかります。
なお、公証人でかかる3つの承認を得るために掛かる料金は、11,500円になります。書類は、ひとまとめのセットでこの値段になります。
後から書類を付け足すとなるとまた同額の値段が掛かってしまうので、すべての書類を揃えてから公証人役場に行くようにしましょう。
いざ大使館(領事館)へ
公証印、法務局印、外務省印が取得できたら、フィリピン大使館(領事館)に行きレッドリボン認証の申請をしましょう。
申請のために事前に用意するものは、書類一式と書類返送用の赤色のレターパック(530円)です。
レターパックは、郵便局やコンビニで購入できますので事前に買っておきましょう。
また、フィリピン大使館(領事館)で働くスタッフは全員がフィリピン人なので、手続きはほぼ全て英語で行うこととなります。
書類について英語で質問されることもありますので、スタッフと英語が正確にコミュニケーションを取れるほどの英語力が必要です。
ポルタの大学留学サポートを活用しよう
このように、大学に提出する書類を用意したり認証を受ける手続きをするためにはいろいろと面倒な手続きが必要です。
またそれ以外にも大学側にも必要書類の確認を英語で行う作業も必要です。フィリピンの大学は致命的にレスポンスが悪いので、現地に知り合いでもいない限り情報を集めるのはかなり大変でしょう。
上記の点から、個人でフィリピンの大学進学の手続きを行うことはかなり難しいし、余計な労力と費用が掛かる可能性が高いのです。
そこで、ぜひ当社のフィリピン大学留学サポートを受けることをおすすめします。
当社の大学留学サポートの特徴は、上記でも触れた戸籍謄本の翻訳サービスや大使館(領事館)への同行も含めたレッドリボン認証の取得サポートやなどをはじめフィリピンの大学留学を留学前から留学後に至るまでトータルサポートを行っていることです。
当社のサポートを受けることで、手間のかかる作業がスムーズに行えるだけでなく、フィリピンへの大学進学に掛かるコストと失敗するリスクをなくすことが可能です。
サポート内容の詳細に関しては、下記の関連記事をご覧ください。
関連記事:フィリピンの大学留学の流れとサポート内容
まとめ
いかがでしたか?
フィリピンの大学留学に必要な書類と書類の取得に必要なプロセスや費用がお分かりいただけたと思います。
フィリピンの大学留学を行うには手間のかかる手続きや作業がたくさんあります。それらを一人で行うのは大変ですし、慣れていない人では多くの労力がかかる上に間違えを犯すリスクも高まります。
僕たちはすでにフィリピンの大学に留学した学生をサポートした実績がありますし、実際に現地の大学に訪問し手続きのプロセスや必要書類などを調査していますので正確な情報提供とサポートが可能です。
大学留学に失敗するリスクを減らすために、まずはお気軽にご相談ください。